2020-06-06
LDは特定の分野で困難を伴う障害です。LDは幼児期や幼少期には普遍的にみられる傾向でもあるため、一般的には就学時期を迎えて学校でのテストが行われ、評価が出るようになってから発見されることが多いようです。強化や分野において得意・不得意が顕著にみられることによりLDが疑われることもあります。大切なことは、子供の自己肯定感が下がる前に、早い段階で専門家に相談してみることです。
「トップガン」や「ミッション・インポッシブル」主演のトム・クルーズや「ジェラシックパーク」や「バック・トゥー・ザ・フューチャー」監督のスティーブン・スピルバーグがLDであることはとても有名です。スピルバーグが、あるインタビューにおいて、このように語っていました。
「小学3年生のころは、クラスの前で教科書を読むことを求められるのがいやで、とにかく学校へ行きたくなかった。先生も心配してくれたが、学習障害についての知識もない時代で、十分に勉強していないと思われた」と。
また、「特に中学時代では学習障害が原因でいじめも受けてきた。だけど映画が僕を支えてくれた。」と。
実際に、本や脚本を読むスピードは一般人の2倍の時間がかかったと言いいます。しかし、その分その内容を深く理解することができたともいい、スピルバーグ氏は学習障害を持つ若者へのメッセージとして、「学習障害は思っているより一般的だ。君は一人じゃない。対処法もあるし、それが原因で人生が不利になるわけではない」と未来への可能性が狭まるわけではないと語っています。
まず短い文章から読んで理解を深めていきましょう。最初から長文を読む必要はありません。興味のある本やよく知っている物語から始めるのもいいと思います。読んでいるところを見失わないように、指でなぞりながら読むことも効果的です。
ドリルなどでなぞり書きができるもので書く練習をしたり、決まった範囲内で収まるように、マスのある教材で練習をするのがいいでしょう。最初は書き順などにこだわるのではなく、徐々にステップアップすることを意識して取り組むようにしていきます。ある程度慣れてきたら、書き順や漢字のへんやつくり等も意識して取り組んでみましょう。
その子が好きな話のネタを用意し話を持ち出します。子供が喋りはじめたら、それをしっかりと聞くようにし、所々フォローしながらすすめていきましょう。
数多くの問題に取り組ませることよりも、少ない問題数よいので、理解できるよう、ゆっくり丁寧に問題を解いていくようにしましょう。