2020-06-11
学習障害(LD)は「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」などの学習能力のうち、特定の分野において著しく困難を示します。外見からの判断は非常に難しく、特定の分野においての偏りであるため、学校や周囲の人からも怠惰や努力不足と取られてしまい誤解を生じてしまうことも少なくはありません。親も含め周囲の人から障害と気づかれずにそのまま成長するケースもあります。
学習障害は大きく3つのタイプに分類されます。
1.ディスレクシア:文字や数字、本を読んだりすることが著しくできない、または困難をきたしている障害
2.ディスグラフィア:ひらがな、カタカナ、漢字などの文字や数字をうまく書くことが難しくアンバランスな文字になってしまったり乱雑な文字になってしまうなど、文字を書くことに困難をきたす書字表出障害
3.ディスカリキュア:数の概念を身につけることが難しかったり、足し算や引き算など、計算することに著しく困難のある算数障害
まずは子供の学習障害がどの分野においてあるのか等、しっかりと見極めたうえで支援を行うことが大切です。
たとえば文字がうまく書けていなかったり、文字が乱れている場合も、書くことだけに困難があるのではないことがあります。書くという動作は目で見たものを脳で一度変換し、それを手指の動作を踏まえ文字として表出するものです。目で見ている文字自体が歪んで見えていたり、文字に上手く焦点を合わせられず二重に見えたりぼやけて見えていることもあるため、それが原因で書くことに困難をきたしている場合もあります。だからこそ子供との会話や聞き取りの中でしっかりと確認をしていくことは最初に行う大切な支援の一つと言えます。
見えにくさの問題で一番やっかいなことは、周りの大人も本人も見えにくいということに気づきにくいところです。本人は他の子供たちと自分の見え方とを比べることはできませんし、幼いころからその状態で過ごしているため、自分の見え方がおかしいと自覚することは難しいでしょう。
また、視力が良くても、ものが見えにくいことが原因で、読み書きや運動、生活面において困難が生じることも多々あります。もし、目の運動機能に困難があるのであれば『ビジョントレーニング』を行って目の運動機能の改善をはかってみるのも良い方法のひとつといえます。
ビジョントレーニングは家庭で少しずつでも、毎日することによって効果が表れることもあるため、視覚機能の専門家に相談をしてみるのもいいでしょう。視覚機能の専門家については、まずは各都道府県の発達障害支援センター等に問合せをすることで情報を得ることができると思います。
ご相談・お問い合わせは、茨木市の放課後等デイサービスかしのき教室までご連絡ください。