2020-06-02
お子さまが書字や読字といった特定の困難を抱えている場合には、学習障害(LD)の可能性を疑われることもあるかと思います。
特定の困難とは、例えば上手く読んだり書いたりすることができない、線を綺麗に引いたり図形を正しく描いたりすることが苦手、体を使って動くことや細かい作業が極端に苦手であったりするなどです。もしかすると、この3つの視覚機能が上手く連動していない可能性があります。これらの機能が上手く連動しない場合には「見えにくさ」が生じ日常生活や学習においての困難が現れることがあります。
これらの視覚機能には大きく分けて3つの働きがあるとされています。
1.見たものを映像として眼に取り入れる「入力」機能。
2.眼で見たものを映像として脳に送り、分析し処理をしていく「情報処理」機能。
3.脳で処理した情報をイメージして、身体を動させる「出力」機能
特に文字を読み書きする際は、この入力機能における困難がある場合が多くみられます。眼で見たものを映像として取り入れる「入力」の際、眼球は非常に細かい動きと共に、視線を対象の文字に合わせる動きや、視線を焦点に合わせる動きを行いますが、これらの視覚運動機能が弱いと、日常生活や学習面における支障がでることがあります。
視線を対象物に合わせ動かせる眼球運動には
1.追従性眼球運動:線や動いている物体を眼で追ったりする眼球運動です。
2.跳躍性眼球運動:点から点へ視点を移し跳躍するような眼の動きでおこなう眼球運動です。
3.焦点をしぼる際には両眼のチームワーク」が必要:寄り眼や離し眼などをすることで焦点を合わせる(しぼる)眼球運動です。
「追従性眼球運動」や「跳躍性眼球運動」や「両目のチームワーク」のビジョントレーニングを行うことによって
☑文章を読む時に文字や行間を飛ばしてしまう
☑文字をきれいに書く
☑図形をきれいに描く
これらの作業が改善されるケースがあります。特に眼球運動のトレーニングは毎日行うことによって比較的短期間で成果が出やすい傾向があり、中には約1カ月くらいで効果が出ることもあります。発達障害のあるなしに関わらず、視覚機能が弱いお子さまは一度取り組んでみてもよいのではないでしょうか。
ご相談・お問い合わせは、茨木市の放課後等デイサービスかしのき教室までご連絡ください。