2021-06-03
こんにちは、茨木市の放課後等デイサービスかしのき教室です。
料理は子どもの興味を引きやすく、手順が進むにつれて材料の状態が変化することも好奇心をかきたてます。
その上、最後に作ったものを食べることができるのが何よりの強化子となって、モチベーションも上がります。
親といっしょに料理をすることは、物を見る力、模倣する力を養う格好の機会となり、共有体験によって社会性を高めることも期待できます。
料理には決まった手順があるので、段取りをする力を養うこともできます。「次は?」「それから?」など、子どもに段取りを考えさせる言葉かけをしましょう。
また、味の加減を通して「もう少し」「あとちょっと」など、自閉症の子どもが苦手とするあいまいな概念を、自分の味覚で実感できます。
さらに、香りや手触りなどで五感を刺激され、「やわらかい」「ぬるぬる」「しょっぱい」「甘い」「いい匂い」といった感覚的な言葉の獲得にもつながります。
こんなふうにいいことずくめの料理を、「火や刃物を使うから危険」「うちの子には絶対に無理」などと敬遠するのは、非常にもったいないことです。
もちろん安全面への十分な配慮は必要ですが、その上でできることから少しずつ手伝わせながら、子どもといっしょに楽しんでください。