2021-09-16
発達に課題のあるお子様について、その特性を理解するのに、学校等から発達検査を勧められることがあると思われます。しかし、一言で発達検査と言っても様々な種類がございます。今回は発達検査の種類とその検査の特徴をまとめてみました。
●K式発達検査
対象年齢は幼児から成人まで可能です。
この検査では、その子どもがとる行動や反応を同年齢と比較して、発達の度合いが実際の年齢よりどのくらい差があるかを評価する検査です。評価する領域は「姿勢・運動」(P-M)、「認知・適応」(C-A)、「言語・社会」(L-S)の3領域があり、それらについて評価されます。
なお3歳以上では「認知・適応」面、「言語・社会」面に重点が置かれ評価される検査です。検査の結果は、3領域の「発達指数」と「発達年齢」を知ることができます。
●WISC-Ⅳ知能検査
対象は5歳から16歳11ヵ月まで
WISC検査では「言語理解」「知覚推理」「処理速度」「ワーキングメモリー」といった4つの指標とIQ(知能指数)を数値化します。検査の目的は、お子さんの「得意な部分と苦手な部分」から「その子にとってより良い支援の手がかりを得る」ことです。知的な発達や能力をはかる検査です。
●田中ビネー知能検査Ⅴ(ファイブ)
検査対象は2歳から成人まで
就学に関して、特別な配慮が必要かどうかの診断に特化した検査です。お子さんの発達状態や障害があるかどうかの判断材料として用いられ、精神年齢やIQ(知能指数)、知能偏差値などによって測定されます。年齢により質問が異なるため負担が少ない検査でもあります。
●K-ABCⅡ
適用年齢は、2歳6ヶ月から12歳11ヶ月となっています。
その特徴は、子どもの知的能力を、認知処理過程と知識・技能の習得度の両面から評価し、得意な認知処理様式を見つけ、それを子どもの指導・教育に活かすことを目的としていることです。
それぞれ違いはありますが、どの発達検査を受けたとしても、大切なのは「子どものことを知るために受ける」ということではないかと思われます。どこが得意で、どこが苦手で、何が好きで、何が嫌いなのか。それを知っていく一つのツールとして発達検査をとらえてみてはいかがでしょうか?
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